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双極性障害のリハビリがてら書くブログ

ブログことはじめ

病の予兆はかなり前からあった

地方在住、職業ウェブ関連、フリーランス、妻子持ち、齢30にて、医者に双極性障害と診断され、療養&今の心境を記録するためにブログをはじめてみることにした。文字に起こして自分と見つめあうことが大事とのことだったので、回復に至るまでの記録になればと。なんせ3週間も寝たきりだったからね。通常の生活に戻るのも一苦労ってもんだ。

今思い起こせば、うちは親が転勤族で小中高とそれぞれ転校を繰り返し、その度に鬱の症状が出ている時期があった。当時は双極性障害なんて診断されなかったから一過性のものだと思ってた。

原因ははっきりしていないが、双極性障害は遺伝が要因となることがあるらしい。ならばどうあがいても仕方がないので納得できる。ただ思うのは「こんなつらい症状をまったく感じない人生もあるんだろうな・・・」と健常者に嫉妬してしまうところ。

こればっかりは視力が悪かったり、身長が低かったりといった個性と同じものとして受け止めるほかないですな。

 

寝たきり状態から脱するためにやったこ

3週間寝たきりの時は人生で一番辛かった。現状のままじゃいけないとわかっていても、体が動かないのだもの。かといって入院するのは、逆に心の負担になるということで、自宅療養。医者に診てもらった後に、やったことをいろいろ書いてみる。

家族に頼る

まずは妻に頼った。我が家は共働きで、家事や子供の送迎は分担していたのだが、一切を妻にやってもらうことになった(寝たきりなのでそうならざる得なかった)。嫌な顔ひとつせずに、理解してくれた妻にはほんと頭が下がる。。

また、最終的には母にも頼った。30にもなって申し訳ないという気持ちもありつつも、平日の日中に1人でいる時間に耐え切れずに実家から来てもらうことになった。独りだと考えが堂々巡りしてひたすら悪い方向に行くばかりだったから。

風呂に入る 

寝たきり状態でも、最低限の食事とトイレだけは行けたが、お風呂になるとやっぱり体が動かなかった。カラスの行水状態でもいい。まずはシャワーを5分だけ浴びるところからはじめた。

日中はAmazonプライムビデオで手当たり次第に映画を見る

寝たきりが続くと、昼夜のリズムが劇的に崩れるため、夜寝れず→不安になる→朝になる→体がだるいの悪循環に陥った。

現実を逃避したいから睡眠に逃げたいのだけど、昼はなんとか起きておかないといけない。映画の内容は頭にぜんぜん入ってこないのだが、ほぼBGV状態で日中はプライムビデオを見続けた。邦画や青春ものは、過去に振り返ってしまい落ちる原因となったので、内容の薄っぺらい洋画アクションものばかり見た。ほぼ作業。

移動する

夜に睡眠がとれて徐々に体力が回復してくると、今度はうつと躁が短期間に切り替わるような状態になった。ずっと寝込んでたのに、バイクでいきなり1時間ほどの距離を遠出したり。帰ってきてはまた寝込んだりよくわからない状態だった。でも移動している瞬間は、明らかに頭が軽くなっていたので、移動がやめられなかった。高城剛の本で「旅行することは精神安定剤」と書かれていたけど、その意味が分かる気がした。

いま思い起こすと意味不明&悪影響だった行動

facebookでタイムラインを漁る

友達の楽しそうな投稿を見て、自分が30代の貴重な時間をいかに無駄にしているか考えてしまい落ち込んだ。

アルバム写真を見て、生まれてから今まで人生を振り返る

「あの頃は良かった」なんて老人みたいなことを思ってしまう自分がいた。選択をどこで誤ったのだろう。ここでもっと頑張ればイケてる人生が。。と落ち込んだ。

Googleマップで過去に行った場所にひたすらお気に入りピンを打ち続ける

あたまの中で断片的にあった記憶を確認するがごとく、ひたすらGoogleマップで過去に行ったことがある場所(旅行で行った所、昔通った学校、昔住んでたところ、思い出の場所)を探し、ストリートビューを見ては自分を納得させる流れ作業が発生した。おかげで、Googleマップはピンだらけである。

心霊スポットを検索する

うつ状態が続くと、自分に感情がなくなったように感じ、「今ならユーレイ見ても何にも感じないな」と思い。身近な心霊スポットを検索したりもした。実際に行くことはなかったが、負は負を呼び寄せるのだなー。

現状を受け入れる・前向きに諦める

今思えば発端は、過労状態+自分の理想に近づけない自分に対する不安だったように思う。そしてその不安は今でも続いているし、いつまたヘヴィに落ちるかもわからない。

フリーランスとして独立して、いつのまにか「土日を潰せばなんとかなる」「睡眠時間を削って仕事すれば何とかなる」という働き方が当たり前になってしまった。責任感だったり、自分の未熟さ故に休むとクライアントへ申し訳なく感じてしまう。これは性格なんだと思う。

そしてその働き方は自分の体質には合わない。クライアントの要望に応えるために良い人になる必要はないし。自分のカラダのためなら仕事を休んでもいい。一時的に収入がなくなってもとりあえずは生活できる。競争社会だろうが諦めるべきところは諦めるべきだった。

幸いにも、理解のある取引先に正社員として採用されて、これからは制度の整った環境で働くことになる。平日は日中だけ働く、土日は子供と遊ぶ。これだけでいいのだ。

こんなところで、また記録していこう。